Keyが生んだ珠玉のビジュアルノベル『Summer Pockets』が、ついにアニメ化。
瀬戸内のような静かな島を舞台に、ひと夏の出会いと別れ、そして想いの奇跡を描いたこの作品は、アニメでもしっかり“泣きゲー”の魂を継承しています。
■ 作品概要
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タイトル:Summer Pockets(サマーポケッツ)
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ジャンル:青春・恋愛・ファンタジー
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原作:Key(ビジュアルアーツ)
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放送時期:2025年春(放送中)
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制作:ライデンフィルム
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話数:全12話(予定)
■ あらすじ
祖母の遺品整理のため、鳥白島を訪れた少年・鷹原羽依里。
都会とは違う、穏やかな時間が流れるこの島で出会ったのは、どこか不思議な少女たち。
しろは、蒼、鴎、紬――
彼女たちと過ごすひと夏の思い出は、やがて“忘れられない時間”へと変わっていく。
この夏に何が起きるのか。
羽依里が選ぶ「想い」は、どんな奇跡を呼ぶのか。
■ 見どころ&レビュー
◆ 島の空気を感じる美しい映像
アニメでも鳥白島の風景は抜群の表現力。
海のきらめき、木漏れ日、夕焼け、虫の声…五感すべてで“夏”を感じられるような、丁寧な背景美術が作品の雰囲気を支えています。
◆ キャラの魅力がしっかり活きてる
ヒロインたちはゲームからそのまま飛び出してきたような完成度。
特に、物静かでどこかミステリアスなしろは、元気でちょっと不思議な鴎など、それぞれの性格がアニメのテンポに自然に溶け込んでいます。声優陣の演技も原作ファン納得の仕上がり。
◆ 原作の泣き要素、アニメでも健在!
しんみりとした展開が徐々に感情を引き出し、後半にはしっかり泣かせに来る構成。
1話1話がやさしくて温かく、それでいてどこか切ない。まさに「Keyらしい」物語の進行です。
■ 原作ファンにも、新規視聴者にも刺さる構成
ゲーム未プレイの人でも入りやすい導入と丁寧なキャラ描写が魅力。逆に、原作ファンには「あのシーンがこうなるのか!」と新たな発見があり、両者が満足できる作りになっています。
■ 評価(5段階)
項目 | 評価 |
---|---|
作画・背景美術 | ★★★★★ |
キャラ描写 | ★★★★☆ |
感動・泣き要素 | ★★★★★ |
原作再現度 | ★★★★☆ |
総合満足度 | ★★★★★ |
■ こんな人におすすめ!
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夏の物語に弱い人
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Key作品(CLANNAD、AIRなど)で泣いた経験がある人
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ゆったりした時間の流れる作品が好きな人
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“誰かを想う”気持ちを思い出したい人
■ 最後に
“あの夏”はもう戻ってこない。
でも、たしかにそこにあった――
『Summer Pockets』のアニメは、そんな「心の中の風景」を鮮やかに映し出してくれる作品です。
ぜひ、ゆったりした週末に、静かに浸ってみてください。
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