「野球のこと、ぜんっぜん分かんないんだけど!」
そんな女子高生が地元球団のPR担当に任命されたらどうなるのか…?
2025年春アニメ『ボールパークでつかまえて!』は、ひたすら明るくて、ちょっぴり不器用で、それでも前向きに突っ走る女の子たちを描いた、“野球場外青春コメディ”。
キララ系っぽさと地方の空気感がいいバランスで同居している、じんわり笑えて癒される作品です。
作品情報
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原作:ぽんとごたんだ(まんがタイムきららキャラット)
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アニメ制作:Studio 3Hz
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放送時期:2025年4月~
レビュー
正直、最初は「野球の知識ゼロの女子高生が球団PR?」というちょっと無茶な設定に戸惑いがありました。
でも、観進めていくと、むしろ“野球を知らないからこそ”の視点で展開されるPR活動が面白くて。
失敗もあるけど、それすらポジティブに捉えて突き進む主人公・あさひの姿勢がとにかく気持ちいい。
作中で描かれるのは、グラウンドの中ではなく“周辺”――グッズ企画やイベント準備、地域住民とのやりとりなど。
でも、それらがちゃんと“野球を支える空気”になっているのが素敵でした。
どこかで「野球好きな人に怒られそう…」と思っていたけど、意外とその逆。
むしろ、こういう切り口で球場を盛り上げようとする気持ち、ちゃんと伝わってくる。
ギャグのテンポも軽快で、キャラクターの掛け合いもクセになる。
野球を知らなくても、むしろ知らない人こそ楽しめる構成になっていて、全体的に“見る側にやさしいアニメ”だと感じました。
印象に残ったポイント
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あさひの「前しか見てない」感:振り返らないし反省しないけど、応援したくなる。
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ご当地ネタの安心感:地方舞台あるある、いい意味での“地元感”が心地いい。
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球場外コメディの新しさ:選手じゃなくて、応援する側の物語。これは意外と新鮮!
評価
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ストーリー:★★★★☆
熱血でも感動でもない。でも、“人を動かす熱さ”がちゃんとある。 -
キャラクター:★★★★☆
ボケとツッコミの距離感が心地よく、どのキャラもかわいくて魅力的。 -
演出・作画:★★★☆☆
派手さはないけど、背景やご当地グルメの描写が丁寧で好印象。 -
声優・演技:★★★★☆
伊藤美来さんの明るい演技が光る。全体的にテンポも◎。 -
総合評価:★★★★☆(4.0/5)
野球を知らない人が“野球の空気”を好きになる、そんなやさしい青春コメディ。
まとめ
『ボールパークでつかまえて!』は、グラウンドの外でこそ光る“応援する青春”。
バットもグローブも出てこないけど、それでもしっかり野球の空気がある。
肩の力を抜いて、笑いながら観ていたら、気づけばちょっと応援したくなってる。
そんな温かい気持ちにさせてくれる、春らしい一本です。
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