「お嬢様、まさか…まだアホでいらっしゃるのですか?」
2025年春アニメとして、名作が新たな息吹とともに帰ってきた――『謎解きはディナーのあとで(2025年版)』。毒舌執事×令嬢刑事というコンビはそのままに、現代的な舞台設定と新キャラクターを加えたリブートミステリー。スマートで皮肉な会話劇と、見応えある推理が再び話題を呼んでいる。
■ 作品情報
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原作:東川篤哉(小学館文庫)
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キャラクター原案:中村佑介
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アニメ制作:CloverWorks
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ジャンル:ミステリー/コメディ/リブート作品
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放送時期:2025年4月〜6月(全12話)
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公式サイト:謎解きはディナーのあとで(2025年版)
■ あらすじ
舞台は2020年代の東京。AI犯罪やバーチャル犯罪が増える中、警視庁捜査一課に新たな風が吹く。
世界的財閥令嬢・宝生麗子は、素性を隠して刑事として働き続けるが、捜査はいつも空回り。そんな彼女を影で支えるのは、毒舌と完璧な執事芸でお馴染みの影山。今回はAI捜査支援なども交え、よりスリリングかつ現代的な事件に立ち向かう。
「事件の謎?ディナーのあとで解いて差し上げます、お嬢様。」
■ 登場人物
キャラクター | 声優 | 役割・特徴 |
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宝生麗子 | 上坂すみれ | 財閥令嬢にして刑事。努力家だが空回り気味。時代の変化に若干ついていけない。 |
影山 | 宮野真守 | 完璧すぎる執事。毒舌と華麗な推理で麗子をサポート。新たなスキル「AI解析」も操る。 |
風祭警部 | 石田彰 | 相変わらず自信満々だが、情報化社会にやや不安を覚える中年刑事。 |
橘ルカ | 楠木ともり | IT捜査に強い若手刑事。影山と対立しつつも、推理力はピカイチ。新たな頭脳枠。 |
■ 感想&レビュー
リブート作品としては珍しく「空気感」を壊さずに、現代の事件事情をうまく取り入れているのが印象的。
毒舌執事・影山は健在どころか、よりユーモアとスピード感を増して復活。上坂すみれさんの令嬢ボイスと、宮野真守さんの軽妙な影山の演技がバッチリはまっており、掛け合いがとにかく楽しい。
1話完結ながら、後半には「過去の事件」と「影山の正体」にも踏み込んでくるストーリー展開があり、旧作ファンも新規も楽しめるバランス感覚が光っている。
■ 印象的なポイント
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🔸 執事×令嬢の古典スタイルに、最新テクノロジー要素が融合
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🔸 ボケとツッコミが毎回キレキレ!上質コメディとしても秀逸
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🔸 後半にかけて伏線が一気に回収される快感
■ 評価まとめ
項目 | 評価 | コメント |
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ストーリー | ★★★★☆ | リブートながら軸がぶれず、終盤にかけて盛り上がる |
キャラクターの魅力 | ★★★★★ | 影山×麗子の掛け合いに加え、新キャラも好印象 |
作画・演出 | ★★★★☆ | 上品で華やかな映像美。演出もテンポ良し |
声優・演技 | ★★★★★ | 宮野×上坂の掛け合いがまさに極上の“耳ドラマ” |
テンポ・世界観構築 | ★★★★☆ | 現代風アレンジが自然で違和感なし |
オリジナリティ | ★★★★☆ | クラシックな構造を現代にフィットさせた絶妙バランス |
総合満足度 | ★★★★☆(4.4/5) | 笑えて解ける、粋でスマートなミステリー再来! |
■ まとめ
『謎解きはディナーのあとで(2025年版)』は、名作を懐かしむだけの焼き直しではない。今の時代だからこそ成立する「毒舌×令嬢」ミステリーがここにある。
知的で洒落ていて、でもどこか温かい人間ドラマ。そんな物語が、毎週の“ディナータイム”を特別なものにしてくれる。
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